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旧居留地への思い入れはことのほか強い。鯉川筋から東遊園地までの間が、いわゆる旧居留地と呼ばれている一帯。古くは領事館や船会社が入っていたビルなど、港として栄えた神戸の象徴的な建築物が数多く残っている。そしてこれらは旧居留地の貴重な財産となっている。時代は変わり、いまの旧居留地は、有名ブランドの路面店が建ち並び、ファッション都市神戸の象徴と言っても過言ではない。
いまの旧居留地には、神戸のお洒落が凝縮された大丸周辺、古くから旧居留地のメインストリート的存在の京町筋など、賑やかで人が集まる場所が多い。博物館を挟んで京町筋の裏通りにあたる並木道には、木々の緑が覆い、日中でも心地よい木陰のなかを港からの潮風が時折さらさらと駆け抜ける。都会の中心にあって、静かで爽やかな感じが心地よい気分にしてくれる。
港町筋を北上すると旧居留地のランドマーク、朝日ビルディング。最上階に貿易業務とクリエイティブワークのオフィスがあり、神戸港から須磨の山並みまで、一大パノラマが広がる。神戸で暮らしていることの喜びを心から実感できる最高のロケーションは、私の自慢でもあり、何よりも貴重な財産かも知れない。特に夕陽は言葉を失う美しさ。いつもここから神戸の街が真っ赤に染まっていく様を見つめて、一日の終わりを過ごす。この時間こそが、最高に幸せな瞬間だと思う。
旧居留地は港が栄えた古き良き神戸の香りと、最先端のハイカラ神戸が融合する、神戸オリジナルが息づく街。時代の流れに身を任せ変化しつつも、決して揺るぐことのない独自のスタイルが存在する。そしてこれからも私は、愛する街旧居留地で生きていくのだろう。
ダイヤ家族は半世紀に渡りあらゆる歴史を見てきた由緒ある建物や庭園を壊し立て替えるのは、万感の思いもあり、そんな思いからすべてを新しくというのではなく、当時の壁面のオブジェや庭石などを新建築物にも活かしたいと考えた。また今回の建築物が、旧居留地で果たす役割はとても大きいと思う。
様々な人たちの協力を得ることができ、このプロジェクトが着々と進行できたことに深く感謝するとともに、無事にプロジェクトを終えることを願います。
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